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ボヘミアン・ラプソディ 親QUEENファンのゆとり世代にもぜひ見てほしい。ロックンロールが時代遅れと言われる価値観を覆すほどの生き様と音楽を。

ボヘミアン・ラプソディ

 

公開: 2018年10月24日(イギリス)

    2018年11月9日(日本)

配給: 20世紀フォックス

監督: ブライアン・シンガー 

脚本:アンソニー・マクカーテン

キャスト:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ

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あらすじ

 

1970~80年代、世界を席巻したロックバンドQUEEN。そして1991年に45歳という若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーの伝記映画。

 

フレディは厳粛なゾロアスター教の両親を持ち、母国の情勢から危険を免れるためイギリスに移り住んできた。両親に反発するように夜で歩いては自由に生きていたフレディだったが、ある日、『スマイル』というバンドがバーで演奏しているのに聞き惚れてしまう。ボーカルに志願するフレディのあまりに美しい歌声に『スマイル』のブライアン、ロジャーはバンド結成を決定。QUEEN誕生の瞬間だった。

 

それからメジャーデビュー、ジョンをベースに迎え入れ、世界的に人気を博す。フレディの恋人のメアリーと何もかもが順調にいっているようだった。

 

人気の上昇とは裏腹に仲間割れ、裏切り、ゲイであることを認知したフレディは孤独が苛まれることになる。

 

おちゃ的感想

☆☆☆☆☆(最高傑作、文句なし)

 

QUEENというバンドについて

僕は1992年生まれでフレディが亡くなった1991年というのは生まれる1年前になる。だからフレディが生きている時代のQUEENの熱狂を肌で感じたことはもちろんない。ただ父親がQUEENが好きで良く車で流れていた記憶はある。

あとはドラマだ。キムタク主演の『プライド』。まあ、あれも放送は2004年ということでなんとなく時代は感じるけど(笑)。でもこのドラマで流れた"I was born to love you"はよく覚えている。あれほどまでに「かっこいい」と直観的に感じる曲は数少ないし、小6で英語も全くわからないがMDで聞きまくったのは記憶している。

つまり僕のQUEENに関する知識と言えばその程度。名前は知らないでもヒット曲は大体聞いたことがあるし、エイズが原因でフレディが亡くなったということくらいしかストーリーは知らない。

でもこういう若者って多いんじゃないかな。父親がドンピシャ世代で子供のころによく聞かされた。だからかそのころにバンドのカッコよさはなんとなく根付いているし、リアルタイムで経験せずとも期待度は高いこの感じ。映画館には年配だけでなく、僕みたいなQUEENを知らない世代も多かったように感じる。

 

そんでそんなリアルQUEEN童貞の僕だけど、結論から言えばめちゃくちゃカッコよかった。詳しくはネタバレしすぎちゃうんで、見た方はスクロールして見てもらえればいいと思うんだけど、端的に言えば彼らの生き様そのものが伝説で、映画で映像と音楽を共に供給することでこれまで聴覚で感じていた「なんか」のカッコよさがしっかり具現化されて感情に訴えかけてくれる映画だった。ロックンロールが時代遅れと思われる今でも、QUEENのカッコよさは普遍的だし、この映画はそういった今の若者の価値観を覆してくれるはずです。

QUEENを懐かしむ人にはもちろんおすすめだけど、そういう意味では僕のような親がQUEENファン世代にも見てほしい映画です。

 

ちなみに僕にもましてQUEENについて知らない妻(見に行くと決めて数曲聞かせただけ)ですら、号泣して良かったと言ってたので、もう誰にでもおすすめできる映画ですよ(笑)。

 

キャストについて

メインキャストはバンドメンバーが主になるんだけど、これが本当によく似ている(笑)。前述の通り、僕はQUEENを良く知らなかったんだけど、映画を見終わって動画を漁れば漁るほどよく似ている。まず顔、顔がよく似ているんだな。これだけでもコアなファンはうれしいポイントなんじゃないかな?

でもアクションもよく研究されている。メイキング映像(映画『ボヘミアン・ラプソディ』メイキング映像「フレディになるまで」 - YouTube)でも言われているけど、相当練習しているようで、ライヴ中のクセなんてフレディそのものだった。

ちなみに僕はフレディの拳を突き上げている動きがたまらなくカッコよく見えた。

 

ラスト21分

20世紀最大の音楽イベント"ライヴ・エイド"。永遠に語り継がれるラスト21分のパフォーマンスに込められたフレディとメンバー想いと込められた真実が観る者の魂を激しく震わせる。

引用:映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト 大ヒット上映中!

 

公式ページでもこう紹介されているが、確かにライヴ・エイドの シーンは凄まじい。これはぜひ劇場で見てほしい。

僕はIMAXで見たんだけど、絶対にここはケチらなくて良かったと強く思う。映画館の通常の音響でQUEENの音楽を体感するのには100%不可能だろうし、家庭の音響ではいうまでもない。

 

45歳で亡くなったということ

ここまで映画に感動すると今度はリアルで見に行きたいですよね。でもそれは叶わない。エイズで亡くなったとかそんなことはインパクトの割にどうでもよくて、早くに亡くなったから伝説になったのではなく、生きて生でもっと歌を聞きたかったというのが正直な感想になります。

最初見に行く前は「QUEENカッコいいぜ!!」みたいなファン胸熱映画なのかなと思っていたのですが、それだけでなくもっとパーソナルな物語にフォーカスされた、そして今は亡きフレディとQUEENを十分に感じられる映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ここからネタバレ~

人種、宗教、異性愛などさまざまな問題に直面し、常に孤独だったフレディ

インド系、ゾロアスター教の家庭で育ったフレディだったが、自分をイギリス人と言い、名前すら両親に知らぬうちに改名してしまう。それだけ、自分の生い立ちにコンプレックスを持っていた。周りからも家族からも受け入れられることのないフレディは常に孤独で、恋人のメアリーと音楽だけが彼を救ってくれる。

しかし、人気が出るにつれ多忙になるフレディ、そして自分がゲイであることをメアリーに気づかれてしまう。そして彼らの関係は崩れる。

 

「あなたが悪いわけではないの」的なセリフをメアリーが言うんですけど、それが切なすぎる。フレディがメアリーのことを大切にしていることはわかっていながらも、セクシャルな部分だから否定することはできないという。

 

再び孤独になるフレディだったが、それを必死に埋めようと毎日のようにアルコールとSEXとドラッグに溺れ続ける。

 

孤独な自分への悲壮感

「俺たちは本当の家族じゃない。お前らには家族がいる。俺にはいない」と言い、自らバンドを壊そうとするセリフがあるけど、そのころフレディは孤独で、自らを可哀そうな人間と思っていたように思います。自分だけが不幸で、幸せをやっかんでるような。

 

しかし、メアリーの「あの人(ポール)はあなたのことなんて考えてない。あなたにはバンドと私がいるだけで十分じゃない」というセリフがフレディに突き刺さります。ポールの存在は孤独そのもので、それと決別することで外からの見られ方よりも内を意識するようになる。

この言葉で大切なことに気が付き、バンドメンバーに謝罪し、再びバンドを再開する。ここからフレディは独りよがりでなく、"We"(俺たち)を強調し続ける。

この俺たちっていうのはバンドだけでなく、これまで反発してきた両親やメアリーも含まれている。だからライヴ・エイドの歌はより心に響くような気がしました。

 

 

We are the champions, my friends,
我々は勝者なんだよ、戦友たち。

And we'll keep on fighting 'til the end
刀折れ矢尽きても、最後まで戦い続けるんだ。

We are the champions
我々は勝者なんだ。

We are the champions
我々は勝ったんだ。

No time for losers
負けた瞬間、すべてが終わるから

'Cause we are the champions of the world
だから、ここにいる我々は、すべての勝者なんだ。

 引用:勝手に和訳 むしろ意訳: We Are The Champions Queen 和訳

 

最後の曲。 "We are the champions"

ラストまで見た人だったら、いつも聞く感情とはまた違ったフレディの戦いと勝利を噛み締めることができるんじゃないですかね。

ちなみに下の和訳がすごい良かったのでどうぞ。

nekoarukiwayaku.blogspot.com

 

 

 

※当記事はすべて筆者の一所感(あらすじ含む)なので、公式サイトと差異があることをご了承ください。またご指摘、ご意見いただければ幸いです。