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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 実在したとは思えないほど仰天の連続。ハートフルなドラマにも注目です。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

公開: 2002年12月25日(アメリカ)

    2003年3月21日(日本)

配給:ドリームワークス(アメリカ)

   UIP(日本)

監督・脚本: スティーヴン・スピルバーグ

原作:フランク・W・アバグネイル・Jr『世界をだました男』

キャスト: レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス

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あらすじ

1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jrとそれを追いかけるFBI捜査官カール・ハンラティの実話を基にした映画。

 

裕福な家庭に生まれたフランクは何不自由ない幼少時代を過ごしていた。しかし、父親の会社が倒産、脱税の容疑も掛けられ一家の幸せは脆くも崩れていってしまう。金銭的に不自由な生活に愛想を尽かした母は父親の友人と浮気、フランクはその様子を目撃してしまう。ついに離婚、破たんした一家を受け入れられず、父親からもらった小切手をもって家出をする。

 

16歳のフランク少年は金もなく、その小切手を使って換金しようと試みるが、未成年で信用もないため、金を手に入れることはできなかった。しかし、フランクは小切手の誕生日の数字を削り26と歳を偽った。これでお金を手にしたフランクは信用によって偽造した小切手を換金できることを知る。

 

ある日、フランクはパイロットが皆から尊敬の対象になっているのを目にする。これにより学生記者としてパイロットに取材、情報を聞き出し、購買部に副操縦士だと言い制服を手にする。そして一度断られた銀行で小切手を換金、この経験を機に医者、弁護士など様々な職を偽り大金を手にしていく。

 

そんな小切手詐欺を繰り返すフランクをFBIのカールは追いかけるが、彼の頭脳に翻弄され続ける。壮絶な追いかけっこの結末は意外な展開を迎える。

 

 

おちゃ的感想


☆☆☆☆(傑作、人におすすめしたい)

 

ルパン三世と銭形警部

僕が見終わって最初に思いついたのは、「ルパンと銭形じゃん!!」

 

というのもめちゃくちゃリアリティがない。あんな手口やこんな手口、現実には不可能とも言えるような手口で銀行、FBI、世間を欺き続けるフランクはまるで漫画の世界。そんな人々をあざ笑うかのようにしたたかな手で逃げ回る詐欺師とちょっと人間味があるFBI捜査官っていうのがルパン三世そのもの。脚本はモンキー・パンチですか?っていう内容です。タイトルも"Catch me, if you can"「捕まえれるもんなら捕まえてみろ」ですしね。フランクが信用ある職業に成りすましているのに気づくたびにカールが「捕まえろ~!そいつがルパンだ~」って言っているのが聞こえます(笑)

 

そんな脚本であればコメディにもシリアスにも寄り切らないので☆3つだったんですけど、この映画は実話を基にしたもので確かにフランクもアメリカでは詐欺師として実在していたんですね。それによってこのあり得ない手口もアクションも見方が変わります。やや説得力に欠ける脚本が実話ということで疑いようのない信頼感を得て、驚きに変わります。

※カール捜査官は事件にかかわった複数の人物をモデルにしているようにいくつか脚色は加えているようです。

 

登場人物皆にドラマがあり、ハートフルな面もある。

あと詐欺師の映画なのですが、「大金を稼ぐ」ことが犯行のすべての目的なのではないのです。あくまで主人公は裕福な家庭に生まれたお坊ちゃんで冷徹な詐欺師ではなく、世間を見返すため、もう一度あの頃に戻るために金をだまし取っているような気がします。節々に一人で生きること、裏切られたへの寂しさや幸せな生活を求める描写がうかがえます。

 

またFBIもクリスマスだったり、どうしてこの詐欺事件にこだわるのかというところまで深く追求されています。お互い敵同士ながらどこか通じる部分もあり、そういう意味でもラストシーンは非常に興味深いです。

 

キャストについて

フランクがレオナルド・ディカプリオ、カールがトム・ハンクス、監督がスティーブン・スピルバーグとかなり豪華なので、それに違わない内容にもなっており見ごたえもあります。ただトム・ハンクスは僕の中で『ターミナル』とか『フォレスト・ガンプ』のコミカルな役が印象に残っているため、「信念を持っているFBI捜査官」っていうのはなんだかハマらなかったです。 ちょっとそこだけ感情移入できなかったかな。どこかでマヌケしちゃうんだろうな~っていう目で見てしまいますね。カールにも少々マヌケな一面はあるんですけど。

 

・実話を基にした作品なので少々むちゃなアクションも説得力があり、楽しめる。

・登場人物にも皆、物語がありハートフル。

・キャスト、監督が豪華。今回のトム・ハンクスはそこまでコミカルではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ここからネタバレ~

父親のセリフについて 

 「2匹のねずみがクリームの入ったバケツに落っこちてしまいました。1匹はあっさり諦めておぼれてしまいました。でも、もう1匹は…諦めませんでした。必死にもがいた挙句、ついにクリームがバターになってそこから這い出すことができたのでした。」

 

何回か出てくる父親のこのセリフですが、この言葉をフランクも大切にしているのがうかがえます。「いつか見返してやる」、「自分がやっていることは正しい」と言い聞かせながら、たとえ孤独になっても自分だけを信じて突き進んでいきます。クリスマスには必ずカールと電話しているっていうのは本当に寂しさを共有したいという気持ちがどこかにあったんじゃないかと思います。

 

結婚でつかみかけた幸せ

一度は元看護師の婚約者と彼女の実家で生きていくことを決めますが、結婚式の日にFBIがフランクを捕まえようと現れます。そこでフランクは愛ゆえに彼女を信じて真実を伝え、空港で落ち合うことを約束するのですが、見事に裏切られてしまう。やっと孤独から解放されると思ったフランクの落胆ぶりと逃げ回る人生を続けることへの決意は少し寂しく見えます。つかみかけた幸せが手の中をすり落ち、より深い谷底へ落とされる感覚。

 

ほかにも最後、母親の幸せそうな家庭を見たシーン。捕まえられたという受動的な終了というよりはすべてを受け入れたような彼の感情がシーンとリンクしていて心が動かされますね。

 

実話を基にしていることについて

再三書いてますが、この物語、実話を基にしています。2度の脱獄、医師、弁護士、パイロットという権威ある職業への成りすまし。これすべて実話だそうです。どうしても信じられないスーパートリッキーな犯行ですが、信じざるを得ないですよね。その中でも2点言及します。

 

1.司法試験合格

あり得るんですかね?

超難関試験に素人が、それも19歳の少年が。実は本当みたいです。

2回落ちたが、8週間の勉強の後3回目の受験で合法的に司法試験に合格したそうですよ。この頭脳がここまで大胆でクレーバーな犯行で捜査網を潜り抜けている要因なんでしょうね。もうぶっちゃけ、その頭あったらもう少し待って、成人して弁護士として生きたほうがまともな人生遅れてたよね?(笑)

 

2.脱獄

飛行機のトイレから便器を取り外し、離陸の際に脱獄します。これはさすがに無理すぎる。ダイ・ハードとか24くらいのバリバリのアクション映画じゃないと納得できません。

と、これも実話みたいですね。トイレの便器を外して逃走かどうかはわかりませんが(調べたけど)、空港の誘導路で捕まったそうです。ファンキーだわ。

 

フランク・W・アバグネイル・Jrという人

最後にフランクについてですが、物語の通り、FBIで詐欺罪調査のために働くことになったそうです。その後、セキュリティコンサルタントとして職を得て、カールもモデルの一人ともいえるFBI捜査官のジョー・シアとはシアが亡くなるまで親友だったそうです。

う~ん、まさに事実は小説よりも奇なりですねぇ。

ちなみにこの映画にもフランクを捕まえるフランス警察の一人として出演しているようですよ。

 

下の写真はディカプリオと実際のフランクの比較ですが、ここは美化しすぎちゃったかな(笑)

 

引用:本人よりイケメンになる例も、実在の人物と演じた俳優の比較画像 - GIGAZINE

 

 

 

 

※当記事はすべて筆者の一所感(あらすじ含む)なので、公式サイトと差異があることをご了承ください。またご指摘、ご意見いただければ幸いです。