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ドント・ブリーズ アクションとサスペンスのバランスが良い最強ジジイの爽快映画。

ドント・ブリーズ

公開: 2016年3月12日(アメリカ)

    2016年12月16日(日本)

配給:スクリーン・ジェムズ(アメリカ)、ソニー・ピクチャーズ(日本)

監督:フェデ・アルバレス

キャスト: ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーヴン・ラング

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あらすじ

ロッキーはネグレクトで苦しい生活を強いられる妹を救うため金が必要だった。そのため、恋人のマネー、セキュリティ会社に努める父を持つアレックスとともに盗みを働く。

 

廃墟と化した町に住む老人が30万ドルを持っているという話を聞きつけたマネー。3人を誘ってこの日も老人宅へ侵入しようとするが、そこにいた老人は元軍人で盲目ながら盗みに入った彼らを殺そうと襲ってくる。無事彼らは生きて老人宅を逃げ出すことができるのか?

 

おちゃ的感想

☆☆☆(良作、とてもおもしろい)

 

まず言うとですね、ぶっちゃけ僕はホラーが好きではありません!!(笑)

だってビビりだもん。とりあえずそれを前置きで言っときますね。

でもそれを差し引いても面白い作品だったんじゃないかなと思います。R12指定なんですけど、そこまでグロくないし、物語もわかりやすい。ホラーっていうかパニック映画に近い気がします。

 

物語についてですが、善人が一人としておりません。ロッキー、アレックス、マネーは盗人だし、ジジイ(盲目の軍人)もサイコパス。狭い老人宅を駆け回るので常に近くにジジイがいるという恐怖感があり、いつどこで鉢合わせるかわからないという状況。特に明かりを消してしまえば、「目が見える」というアドバンテージは消えてしまい、むしろその環境に慣れている老人がイキイキしてきます。主人公達は盗人なのでどっちかっていうと僕は ジジイに肩入れしていたんですけど、中盤まで気持ちいいくらいに最強でサクサク進んでいきますね。あと一歩で脱出という状況でもことごとくジジイが待ち構えています(笑)エキサイティングさは最高ですね。

ジジイのサイコパスぶりについては作中でしっかり触れるんですけど、ある意味納得できるような気がしてます。対してロッキーは妹のためとか言ってるけど金への執着心は狂ってるのでジジイやれやれっていう心情になります。

 

ただ「Don't Breath」というタイトルなのにそこまで聴覚が冴えわたってるわけでもないんですよね。わりと息してるし、ひそひそ話もしてる。あとそこまでびっくりしなかったかなーと(だからビビりな僕でも楽しめた説もあり)、やや物足りない方もいるんじゃないかな。結末もできれば・・・(ネタバレで書いてます)。

 

と、ここまで書きましたが非常に完成度高い作品なのではないでしょうか。アメリカのホラーってストーリーおざなりでビックリ重視みたいな傾向ある("It"とか見たけど)からジジイがサイコパスになった理由とか、ミステリー要素も詰め込んでいるところ素晴らしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタバレ

一番の心残り。アレックス死ぬの?ロッキー生き延びるの?

これですわ。全員悪人だけど唯一アレックスだけは常識人要素あったし、ロッキー助けてくれたりしたじゃんって思いました。あまりそこだけ釈然としないかなぁ。全員死んでバットエンドかと思ってました。それにもう少し序盤で「金を盗んで逃げる」から「ジジイ殺して生き延びる」にシフトすると思ったけど、そうはならないんですよね。ただマネーが速攻で死ぬのはスカッとするね(笑)

 

それとジジイのサイコパスになる動機について。死んだ娘の代わりに、娘を轢いた女に子供を産ませる。そして、その女(子供)を殺したロッキーに子供を産ませる。レイプするんじゃない、娘をただ愛していた。その感情が行き過ぎてしまった。もちろん道徳的にはNGだけど、自分の感情にまっすぐなのはなんとなく納得できるような気がします。こういうバックグラウンドに深みがある悪役はかっこよさすら感じてしまいます。女を殺して「ベイビー」と言って嘆くジジイですが、最初は"?"ですけど、話が進めば進むほど憎しみや怒りに感嘆とします。

 

てんとう虫についてですが、僕はあまりこれについて鑑賞しただけではわからなかったのですが(欧米文化に詳しくないし)、話の隠れメッセージになっているみたいです。てんとう虫は幸福をもたらす神の使いとして作中でも触れられているのですが、ラストでてんとう虫が導くのは警察へ通報するリモコンでした。詳しく求めているサイトがあったので転記します。

 

昔々、無実の罪で死刑にされそうな男がいた。
その男の肩に一匹の「てんとう虫」が止まったが、男は自分が死刑になる前に逃がそうと、ふっと息を吹きかけて「てんとう虫」を自分の肩から飛ばしてあげた。
やがてその「てんとう虫」は別の男の肩に止まったが、その男は「てんとう虫」を叩き潰してしまった。
その様子を見ていた領主がふと疑問に思い、この事件を再調査させたところ、なんとその叩き潰した方の男こそが真犯人だと判明した。

このことから、以後「てんとう虫」は無実の人を救う幸運の虫と考えられ、欧米で大事にされるようになったとのこと。

実は、この故事を踏まえて本作を鑑賞し直すと、冒頭のシーンで車の中にいるロッキーの指に「てんとう虫」が止まったり、手に「てんとう虫」のいれずみを入れている描写が、どれだけ深い意味を持つかが分かって頂けると思う。

大ヒット中の「ドント・ブリーズ」、てんとう虫に隠された重要な意味とは? | シネマズ PLUS

 

もしそこまで深く読み取れていたらおもしろかったですね。後で知って納得でもありますが。

 

 

 

※当記事はすべて筆者の一所感(あらすじ含む)なので、公式サイトと差異があることをご了承ください。またご指摘、ご意見いただければ幸いです。