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英国王のスピーチ 王と平民、建前を越えた友情がしんみり響く、ハートフルドラマ

英国王のスピーチ

 

公開:2010年11月26日(アメリカ)

   2011年2月26日(日本)

配給: モメンタム・ピクチャーズ(アメリカ)、GAGA(日本)

監督:トム・フーパー

キャスト: コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュ

第83回アカデミー賞では作品賞など4部門を受賞したイギリス王ジョージ6世の実話を基にした作品。

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英国王のスピーチ - 作品 - Yahoo!映画

 

【あらすじ】

 

 

物心ついた時から吃音症に悩まされ、人前でうまく話せなかったヨーク公アルバート王子。そのため、彼は王族でありながらスピーチが上手くできず、いつも聴衆である国民を落胆させてきた。

 

そんなアルバート王子の吃音症を克服するため、エリザベス妃は言語療法士のライオネル・ローグを紹介する。しかし、彼は王子のことを家族しか呼ばない愛称の「バーディ」と呼び、自分のことを「ライオネル」と呼ばせ、対等な立場で診療することを説いた。いきなりの無礼に怒る王子だったが、徐々に話せるようになっていく自分を見てライオネルを信頼し始めていく。

 

ある日、父であり国王のジョージ5世が死去、兄のディビッドが王位に就くこととなった。しかし、ディビッドは自由で国務をおろそかに女性と遊び堕落した生活を送っていた。そして離婚歴のある女性とは結婚できないという王室のルールから逃れるためディビッドはやがて王位を退くことになる。

 

次期に選ばれたのは吃音症のバーディ。彼はジョージ6世として王位を継承するのだが、もちろんそこにはたくさんのスピーチが待ち構えていた。王位継承式、第二次世界大戦の開戦。王として国民に向け、しっかり意思表示をしなくてはいけない。

 

【おちゃ的感想】

 

☆☆(ふつうにおもしろい)

 

主に実話を基にした物語ということで、非常に興味深い内容でした。

王族と言語療法士の平民が対等に話し、深い友情で信頼しあうということが、この時代からあり得た事実に関心しました。

またライオネルはある意味、バーディをだましていたし、それでいて遠慮もなく王子に向かって指図できる姿勢にも凄みを感じますね。

 

物語についてですが、けっこう単調に進みます。話すこと、王位を継承することに対する不安にあきらめそうになるバーディですが、ライオネルの信頼関係で再びチャレンジすることを決める。これの繰り返しという感じ。派手さはありませんが、地道にしっかり友情を築いていきます。

 

全体的に心にしんみりとあったかい気持ちになれる映画でした。典型的なハートフルドラマです。ゆっくり物語を楽しみたい方にはおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ここからネタバレ~

 

特に印象的だったのが戴冠式のシーン。

医師免許もない、経歴詐称として自分をだましていたライオネルに怒りすら感じるバーディですが、実績に嘘はなく、自分を信じるよう訴えるライオネル。

そしてあの椅子です。

これまで声を荒げることはなかったライオネルですが、戴冠式で王が座る椅子を「ただの椅子」と呼び、バーディに反抗します。王と平民という格差はあるが、実際はふたりは同じ人間でそこにあるのは友情。身分というのはただの形式で生まれに過ぎないということを教えてくれます。

 

ここまで勇気を持てる人は本当に強かったんだろうなぁと感じました。わかっていることでも現代社会において身分は非常に重要なものであるとみなされます。やっぱり目上の人には壁を造りがちです。

この手の話はきれいごとになりがちなんですが、二人の信頼関係が徐々に深まっていく様子を1から10まで丁寧に描くことで納得できるストーリーになっているし、心に響きます。

 

 

※当記事はすべて筆者の一所感(あらすじ含む)なので、公式サイトと差異があることをご了承ください。またご指摘、ご意見いただければ幸いです。