『宿題代行』って知ってますか?
企業が生徒に代わって宿題を行うサービスのことなんですが、たまにニュースで取り上げられてますよね。
子供の「学校の宿題がめんどくさい」っていう単純な理由だけでなく、「塾の勉強で忙しいから」と親がお金を払ってやっている例もあるみたいですね。
普通に考えたら何言ってるんだって話です。
宿題代行の今
当たり前ですが、政府や学校の立ち位置としては否定的です。
そこでこんなニュースがありました。
文部科学省がメルカリ、ヤフー、楽天での宿題代行の出品を禁じました。
メルカリ?ヤフー?楽天?
つまり個人で宿題代行をやっているということ?
そこまで発展してたの??
びっくりですね。
つい2,3年前のニュースでは企業が行っているみたいな話だったんですが、フリーランスでもできるんですねぇ。
そして最近の企業は卒論や就活の履歴書まで書いちゃうんですね。
もはやなんでも屋です。
卒論の料金は、業界最安値の20,000字で17万5,000円でご提供致します。
アルバイトで忙しいから、卒論書く時間ないって??
その金はどこから出てくるんや!?
発表はできるんか?
万が一、優秀論文に選ばれたらどうするんや?
疑問点は無限にありますが、きりがないので割愛します。
ここまで来たら宿題代行の範疇超えてますね。
大学生とはいえ論文です。立派なゴーストライターです。
とはいえ僕もゴーストライター使ってました。
そうなんです。
あんまり声を大にして言えないんですが、読書感想文はネットに書いてあったものを少し変えて提出したことがあります。
これ意外と利用者多いんじゃないですかね。
夏休みの読書感想文がめんどくさい中学生がこぞって利用してましたよね。
今でもあるんかな~と思ってググってみたら・・・
ありました。
出るわ出るわ、わんさか出るわ
なんなら「読書感想文」とグーグルに打てば「コピペ」が即候補に挙がります。
未だにそれだけ利用者いるんですね。
でもこれコピペしたとき思ったんですが、
ひたすらにめんどくさい。
読んだこともない『羅生門』を原稿用紙5枚も移すんですよ。
読む手間は省けるけど、完全に写すだけであれば先生にバレるから少し変えなければなりません。だからできた読書感想文を読んで理解して、その感想文にアレンジを加えなくてはいけません。
つまり読書感想文の感想文
コピペは「見る」→「書く」→また「見る」の繰り返しです。
そして適当な部分でアレンジするも文章のほとんどがコピペだから、アレンジを原文(コピペ元)に辻褄合わせをしなければならないです。
原稿用紙5枚も書いたら、そりゃ飽きるよ、中学生なら。
もっと身の丈に合った本で、自分の言葉で書いたほうがラクだったのに
進化した宿題代行は本当に意味があるのか?
できた文章を写すだけだった「コピペ」からすると進化しましたね、宿題代行。
なんて言うんですか、ほら
アウトソーシングってやつ??
なんか現代的じゃないですか。
もう僕がやったみたいに鉛筆で丸写ししなくていいし、人と被らない(そもそもコピペじゃない)のでバレる心配もないです。
ほんと進化した。
あっぱれですよ。
でもブログじゃないんだから
ブログのアウトソーシングは「多くの人に読んでもらい、収益を出したい」
→目的は書くこと、クオリティ。他人のため
宿題は「それを通して学習すること、お金は無関係」
→目的は学習。書くこと、クオリティは手段。自分のため。
特に大人の方(親、大学生、社会人)に言いたい。
僕が子供のころは将来のことを見据えることができる親が宿題代行を勧めることなんてなかった(はず)。
お受験のために塾優先?
ズルしてまで偏差値の高い学校に入る意味ってなんですか?
入ってから、社会に出てから苦労しますよ。
学校の勉強は意味がない?
逆に宿題代行は子供に悪影響だよ。
履歴書が書けない?
書類審査通っても面接通らないよ。
ましてや会社入ってボロがでるよ。
普通の価値観だと思うんですがね。
子供どうしのカンニングくらいならさしたる問題じゃないんですが、大人が加担するのは絶対NGでだと思いますよ。
byゴーストライター利用、前科一犯ありのサラリーマン